地域との共生プログラム
コリドー(回廊)を歩く
日本生命病院の建物1階には、幅8メートル、長さ42メートル、天井高5~5.5メートルのコリドー(回廊)を設置しております。
病院建物西側にありますイングリッシュガーデンともども病院をご利用される方々、そして近隣にお住いになられている皆様方の憩いの場として、その落ち着いたひとときをお過ごしください。
- ベンチ
- コリドー内の木製ベンチは、ニッセイ緑の財団が育樹・管理しておりますヒノキの間伐材を用いて作っております。
- 照明灯
- かつてこの辺りには百聞堀川が流れており、その東岸鷲島は、江戸時代より「雑喉場(ざこば)の魚市」と呼ばれ、天満の青物市、堂島の米市とならぶ大坂三大市場の一つとして大坂人の台所をまかなっていました。
また江戸後期、雑喉場から百間堀川をこえて、対岸の江之子島に架かる橋は、上之橋、下之橋の2橋がありましたが、明治に移り、7年に江之子島に大阪府庁舎が建設され、その翌年、大阪で5番目の鉄橋として下之橋とほぼ同じ位置に雑喉場橋が架けられました。
コリドー内に立つ照明灯は、その雑喉場橋をかつて照らしていた照明灯の形態を継承したものです。
大阪府20世紀美術コレクションの展示
またコリドーでは、大阪府が有する約7900点に及ぶ美術コレクションの中から、20世紀後半に活躍した画家・須田剋太氏の挿絵原画など、親しみやすい作品をお借りして展示しております。
須田剋太氏は、作家・司馬遼太郎氏が1971年から1996年まで「週刊朝日」で連載を続けた『街道をゆく』において、連載当初から1990年まで挿絵を担当し、取材に同行して旅先でスケッチを重ね、その行き先は海外へも及びました。コリドーでは近畿、特に大阪の風景を描いたものを中心に展示し、定期的に作品を入れ替えて皆様にお楽しみいただきます。
なお、大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)は、同じ江之子島エリア、当病院の南側に建つ文化施設で、「大阪府20世紀美術コレクション」を収蔵する他、アーティストやデザイナーをはじめ創造的な活動を行う人々の活動拠点として様々な展示や活動を行っています。また当病院のアート活動でもコラボレーションしています。
アート作品(小物等)の制作教室
日本生命病院では、1階のコリドーに面し「工房」を設置しております。
この工房では、入院されている患者様ほか日本生命病院をご利用いただいている方々、また近隣にお住いの皆様とともに、アート作品(小物等)の制作活動を行っております。
開催プログラムは、日本生命病院2階「あったかサポートセンター」、また日本生命病院ホームページにてご確認ください。
多くの皆様のご利用いただきますよう、そのご参加をお待ちしております。