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医療機器の充実

平成30年4月30日に新築移転・開設した新病院では、救急診療室を旧施設の約4倍に拡張し、さらに手術室や透析監視装置を増設したほか、320列CTを2台設置、3.0テスラ MRIや高性能の放射線治療システム(True Beam)手術支援ロボット(da Vinci)PET/CTを新たに導入するなど、医療機器や設備をこれまで以上に充実しました。

現有の1.5テスラに加え、3.0テスラMRIを増設し、2台体制となりました

シーメンス社製
3.0テスラMRI「MAGNETOM Skyra」

2台体制により、予悪性腫瘍や血管の微細な病変の早期発見・早期治療体制を強化しました。

新たに増設した3.0テスラMRIは、磁場強度が1.5テスラに比べ2倍になることで、得られる信号量・質ともに向上し、高画質で薄いスライス厚の画像提供が実現できます。血管を可視化するMRアンギオにおいては、1.5テスラと比べ、より末梢の細い血管まで描出が可能です。

疾患・部位により2台のMRIを使い分けることで、検査予約待ちの少ない対応体制の一層の充実を図ります。

新鋭の320列検出器を登載したCTを増設しました

キャノンメディカルシステムズ社製
エリアディテクタCT「Aquilion ONE」

現有の320列CTに加え、心臓や頭部を1回転で撮影で高速撮影が可能な最新鋭の320列CTを1台増設し、320列CTの2台体制とし、迅速かつ低被ばくな検査体制を整備しました。
管球速度が上がり、検出器の感度が向上するため、更なる低被ばくで画質向上が期待できます。

16cmの幅を1回転で撮影可能

手術支援ロボット『ダヴィンチ』を導入しました

インテュイティブサージカル社製
手術支援ロボット『da Vinci Xiサージカルシステム』

機能温存、術中出血量や合併症の低減、術後の疼痛軽減等、低侵襲で安心・安全な手術を行います。

心臓専用アンギオグラフィ装置を導入しました

フィリップス社製
バイプレーンアンギオグラフィ「Allura Clarity FD10/10」

心臓カテーテルに特化した小口径フラットパネルを登載したバイプレーンアンギオ装置を導入し、心臓カテーテル治療を更に強化しました。

心臓専用アンギオグラフィ装置は、2本のアーム先端のフラットパネルが対角10インチと心臓に適した小さいサイズのため、より患者さんに近接した高画質透視が可能となり、周囲組織の被ばくも低減されます。
また、2本のアームで正面・側面から同時に撮影することで造影剤注入が1度で済み、造影剤量が低減し、検査時間も短縮します。

患者に接近した2方向透視が可能
フィリップス社製
シングルプレーンアンギオグラフィ「AlluraClarity FD20」

また、腹部など多目的に使用するシングルプレーンアンギオ装置も、従来と比べて被ばく量の低減が期待できる新鋭の装置に更新しました。

心臓・腹部各々に特化した装置2台体制になり、緊急検査・治療にもより一層迅速に対応できます。

新鋭の高精度放射線治療装置(リニアック)を導入しました

バリアン社製
放射線治療装置(リニアック)「True Beam」

患者さんの治療部位に合わせ、より正確で最適な照射が可能な最先端の放射線治療装置を導入し、高精度照射等の低侵襲で効果的な放射線治療に取組みます。

導入した高精度放射線治療装置『True Beam』は、患者さんの治療部位に合わせ、装置が回転しながら照射範囲や強度を自動調整し、短時間で照射を行います。X線エネルギーは4MV、6MV、10MVの3本を出力することができ、高線量率モード(FFF)を使用することにより短時間で治療することが可能で患者さんのスループットが向上できます。治療時間が大幅短縮されるだけでなく、正常組織への照射を最小限に抑えることで、患者さんの負担も軽減されます。

キャノンメディカルシステムズ社製
大口径マルチスライスCT「Aquilion LB」

高精度放射線治療装置の導入に合わせて、治療計画専用CTも新たに導入いたしました。

治療計画CTでは、治療時と同じ体位をとり、治療時の放射線の照射範囲や強度を決定するためのCT撮影を行います。高精度照射には高精度な治療計画が不可欠となるため、専用CTは寝台等に治療計画に適したカスタマイズが施されています。
また今回導入したCTは、患者さんが通過する筒状部分(ガントリ)が世界最大の直径900mm(※)あり、固定具を使用した治療計画でも、ゆとりをもって撮影体位をとることが可能です。(※:発売時点)

治療計画でのCT撮影は部位や症例により長時間かけて撮影を行うため、他の検査で使用しない専用CTを使用することでより精度が向上し、高精度治療ができるようになります。

トモシンセシス機能を有するマンモグラフィー検査機器を採用しました

富士フイルムメディカル社製
「Amulet Innovality」

トモシンセシス機能とは、X線を放出する管球を移動しながら連続的に低線量で撮影し、複数の位置から撮影した画像から乳房内部の構造を観察可能にする技術です。
見たい構造に焦点を合わせた断層画像撮影が可能で、乳腺構造の重なりにより発見が難しかった病変の観察が容易になります。

また、新画像解析技術を搭載しており、微量の放射線で撮影したプレショット画像から乳房内の乳腺位置を自動解析し、各人の乳房に合わせた適切な線質・線量での撮影が可能です。

トモシンセシス機能

治療効果の高い『全身照射型紫外線治療器』、高輝度光線『ターゲット型紫外線治療器』を導入しました

PhotoMedex社製
ターゲット型紫外線治療器『VTRAC 』(左)
Waldmann社製
全身照射型紫外線治療器『UV7002』(右)

治療効果の高いナローバンドUVB照射が1度で全身にできる『全身照射型紫外線治療器』を皮膚科外来に導入しました。全身に皮膚病変のある症状の重い方にも対応可能です。

また、従来の光線では治療効果の乏しかった皮膚病変に対しても有効性が期待される高輝度光線エキシマライトを病変部のみに照射できる『ターゲット型紫外線治療器』も導入いたしました。

PET/CT装置『Discovery IQ』を導入しました

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GEヘルスケア・ジャパン社製
「Discovery IQ」

PET/CT装置は、PET装置とX線CT装置が一体化した、先進的医療機器です。PET画像のみでは判定が難しい異常の位置と範囲が、CT画像と重ね合わせることで明瞭化し、診断機能が大きく向上します。
また、一度の撮影で全身のスクリーニングができるため、 がんの病期(広がりの程度)診断だけでなく転移・再発の診断にも有用です。

日本生命病院では、平成30年5月からPET/CT検査を開始しました。また、ニッセイ予防医学センターにてがんPET/CT検診」(保険適用外) も承っています。