DPC導入について
概要
当院の入院診療費は、「包括評価方式(DPC)」という医療費制度で計算しております(平成18年7月~)。
DPC対象病院とは、厚生労働省より急性期の病院として必要な多くの条件を満たしている優れた病院に認められるものです。
「包括評価方式(DPC)」とは、国が定めた病名と診療行為の組み合わせによる約1,700種類の包括点数から選択する新しい医療費の計算方式です。
DPCによって変わること
DPCの導入によって、病名や診療の内容に応じて、おおよそどのくらいの医療費がかかるのかの目安がつき、患者さんにもよりわかりやすくなります。そして、医療の効率化と透明化がはかれると考えられています。
算定方法
- 従来の計算
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- 出来高払い制度
- 診察で行なった検査や注射、投薬などの量に応じてすべてを合計した医療費が計算されていました。
- 新しい入院医療費の計算
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- 包括払い(DPC)制度
- 1日あたりとして包括金額が設定されています。この金額の中には注射・投薬などの診療内容の費用を含みます。なお、手術などの医師の専門的な技術料については、これまで通り出来高払い方式で医療費が計算されます。

DPC医療費=診断群分類(約1,700種類の包括点数)ごとの1日当りの点数×医療機関係数×入院日数×10円
DPC対象外の患者さん(出来高払い方式)
- 患者さんの病気、治療内容によって包括点数が設定された診断群分類に該当しない患者さん
- 自賠責、労災、公務災害、自費の適用患者さん
- 入院後の24時間以内に亡くなられた患者さん
- 治験、先進医療を受ける患者さん
なお、保険適用外区分(個室代・雑費代等)は、従来どおり別途金額を負担していただくこととなります。
ご不明な点等ございましたら医事サービス部までお問い合わせください。
入院中の他科受診について
この制度では、ご入院中の診療内容に基づいて包括的に医療費が算定される仕組みとなっております。そのため、入院目的とは異なる急を要しない他科の受診は、退院後の外来、あるいはかかりつけ医の受診をお願いします。ご理解いただきますよう、何卒よろしくお願いします。