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病理診断科

概要

組織診断・細胞診断・病理解剖が当科の主な業務です。

組織診断
検査などで病変部から採取された組織および手術により切除された組織から標本を作製して顕微鏡で観察し、病変の確定診断や悪性度・進展度の評価を行います。
細胞診断
喀痰や尿・体腔液などの液性検体、子宮頚部・気管支などの擦過検体、リンパ節・甲状腺・乳腺などからの穿刺検体から細胞成分を採取し、標本を作製して顕微鏡で観察し、病変の確定診断や悪性度評価を行います。
病理解剖
ご遺族の同意を得た上で解剖を行わせていただき、亡くなられた患者さんの死因・病態・治療の効果などを正確に把握し、今後の医学の発展および診療水準の向上を図ります。

当院は、日本病理学会認定登録病院、日本臨床細胞学会認定病院を取得しています。
病理学的診断を正確に行うために、臨床各科との密な情報交換を行い、臨床医が正確な診断と最適な治療法の選択ができるようにしています。またCPCを開催し、主治医だけでなく研修医の教育・研修の質の向上にも取り組んでいます。

特色・トピックス

診断および検査精度の向上を図るために、日本臨床細胞学会および日本臨床衛生検査技師会の外部精度管理に参加、さらに免疫組織学的および遺伝子検査手法を積極的に取り入れて、病理学的診断を正確に行うように努めています。

乳癌手術におけるOSNA法の導入

2013年7月から、HER2遺伝子検査に関して院内実施(DISH法の導入)を開始、12月からは乳腺外科と共同で術中センチネルリンパ節生検に関してOSNA法の導入を行い、客観的な診断を可能にしています。

OSNA法専用の遺伝子増幅検出装置
検体の可溶化から標的遺伝子の増幅・検出まで約30~40分という短時間で完了します。乳癌のリンパ節転移の有無を客観的に判断し、患者さまの治療選択に有用です。
婦人科頚部細胞診における液状化細胞診の導入

2014年11月から、病院およびニッセイ予防医学センターの婦人科頚部細胞診に関して、液状化細胞診(Liquid-based cytology)(Thinprep 5000)を導入し、標本作製の標準化を行うことで、質の高い診療を提供しています。

乳癌手術におけるOSNA法の導入、婦人科頚部細胞診における液状化細胞診の導入は、いずれも大阪府下ではまだ数病院の先進的な診療です。
臨床各科がよりよい診療を提供できるように、日々検査精度の向上を図っております。安心して当院臨床各科を受診ください。

主な疾患対象

院内から提出される全ての組織診検体および細胞診検体