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第11回日本生命病院地域連携看護セミナーを開催いたしました!「糖尿病患者を守る自己注射の観察ポイント~明日から患者さんと一緒に確認したくなる3つのポイント~」

医療関係

〈開催日〉2022年6月24日(金曜日)17時30分~18時30分 
今回は、糖尿病看護認定看護師角南が行い、糖尿病の注射製剤を使用している患者さんから「ちゃんと注射しているのに、なんで血糖がよくならないの?」という一言があった時、私たち医療者は、何を患者さんと一緒に確認をしたらよいのか、自己注射ポイントに焦点をあててお話をさせていただきました。 
開催形式は、webexによるLIVE配信と日本生命病院1階あったかふれあいホールで集合のハイブリッド形式で行い、院内外64名の方に参加していただきました。本当にありがとうございました。

参加者からの声
  • インスリン注射の針の付け方や皮膚の状態などあまり注目したことがなかったし盲点であった。今日の内容をスタッフへ周知し活用していきたい。
  • 1日に何度もインスリンをうつ患者さんは年間でと考えるとたくさんうっていることに驚いた。
  • 普段、血糖測定やインスリンについてのケアを行うことが多いため、今回のセミナーを聞いて新たな知識の発見につながった。患者から何気ない発言にも特に気をつけてケアを行っていく必要があると思った。
アンケートでいただきましたご質問にお答えしたいと思います。
Q:インスリンによる皮膚合併症であるインスリンボールは、一度できると消失しないのか?
A:一度できてしまったインスリンボールは、軽度縮小はしても消失はしないという研究結果があります。インスリンボールなどの皮膚合併症の部位に注射をしても、薬剤の吸収が悪く、血糖コントロールが不安定になります。そのため、できないように注射部位を変更すること、できていないか注射部位をよく見て触れて確認すること、もしできてしまった場合は主治医と相談の上、正常な皮膚に注射をすることが重要となります。
Q:インスリンボールなどの皮膚合併症、その部位に痛みはないのか?
A:私が確認させて頂いた患者さんは、「痛くない。」、「できていることさえ知らなかった。」とお話しになりました。また、できてしまった部位に注射をしてもあまり痛みがないので、注射部位を変えることを意識していないと、自然にその部位への注射を繰り返してしまうようです。

糖尿病看護認定看護師 角南ちえ子(2022.7