血液・化学療法内科
概要
● 急性・慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液腫瘍を始めとして、再生不良性貧血を含む造血不全、止血・凝固異常など、血液疾患全般に対応します。
● 膠原病や腎臓疾患(血液透析を要する場合を含む)などの全身性疾患を伴う場合にもそれぞれの専門科と共同して適切に対応することが可能です。
特色
● 1995年 大阪大学医学部 第3内科 血液研究室の関連施設として血液内科の診療を開始しました。現在も大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学教室と連携して診療を行っています。
● 無菌病室8床を備え、同種造血幹細胞移植(血縁・非血縁ドナー)、自家末梢血幹細胞移植を行っています。
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回診 カンファレンス |
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施設認定
一般財団法人日本血液学会認定血液研修施設
日本造血細胞移植学会 非血縁者間造血幹細胞移植を施行する診療科
診療内容
【主な対象疾患】
血液悪性疾患
悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、急性白血病、骨髄異形成症候群、骨髄増殖性腫瘍
良性疾患
再生不良性貧血、赤芽球癆、特発性血小板減少性紫斑病、種々の原因による貧血 血液凝固異常
【主な検査】骨髄穿刺、骨髄生検
【主な治療】
<血液悪性疾患に対する化学療法>
血液悪性疾患に対する化学療法は日進月歩であり、毎年のように新しい治療薬が登場しています。そのため、診療ガイドラインがそれに追いついているとは限らない状況です。 当科では、治療結果をより向上させるため、診療ガイドラインに準拠しながら、新しい治療を積極的に取り入れることに努めています。 入院加療中には、筋力・体力の低下を防ぐ目的で、リハビリテーションを積極的に行っています。そして、可能な場合には外来通院での外来化学療法に移行しています。
<同種造血幹細胞移植>
血縁ドナー(HLA適合ドナー、HLA半合致ドナー)、骨髄バンクドナーからの同種造血幹細胞移植と臍帯血移植を行っています。これらの同種造血幹細胞移植は、疾患の状態、レシピエントの全身状態等を考慮し、各々に適切な移植前処置、移植片対宿主病(GVHD)予防や感染予防を用いて行っています。70歳以上の高齢者に対しても、慎重に適応を判断した上で、同種造血幹細胞移植を行っています。
<良性疾患に対する治療>
再生不良性貧血や赤芽球癆に対する免疫抑制療法、特発性血小板減少性紫斑病や自己免疫性溶血性貧血に対する副腎皮質ステロイド療法、免疫抑制療法、摘脾療法も積極的に行っています。
<止血・凝固異常>
手術等の出血を伴う治療を行う前に出血傾向の精査と加療、出血を伴う疾患や出血傾向を来す疾患の加療も積極的に行っています。
【主な疾病の入院患者数】
診療科部長からのメッセージ
当科は日本血液学会研修施設に認定されています。 当院は350床規模の急性期病院であり、大阪府がん拠点病院でもあります。当科は地域のあらゆる種類の血液疾患の、あらゆる年齢の成人の患者さんを治療しています。 例え高齢であっても、適応を慎重に判断して、積極的に治療を行っています。 また、2018年の新病院への移転を機に、同種造血幹細胞移植にも、特にハイリスクな疾患を有する患者さん、高齢の患者さんを含めて、積極的に取り組んでいます。 血液疾患を学びたい先生、同種造血幹細胞移植に興味のある先生をお待ちしています。
スタッフ
● 川上 学
【所属学会・資格等】
日本内科学会 総合内科専門医・内科指導医
日本血液学会 専門医・血液指導医
日本造血細胞移植学会 造血細胞移植認定医
日本輸血細胞治療学会 細胞治療認定管理師
日本血栓止血学会
日本臨床腫瘍学会
日本がん治療認定医機構 がん治療専門医
日本医師会認定産業医
大阪大学大学院臨床教授
大阪大学大学院招聘准教授
医学博士
● 加藤 るり
【所属学会・資格等】
日本内科学会 総合内科専門医
日本血液学会 専門医
日本造血細胞移植学会
日本がん治療認定医機構 がん治療専門医
日本医師会認定産業医
健康スポーツ医
医学博士
● 中江 吉希
【所属学会・資格等】
日本内科学会 総合内科専門医・内科指導医
日本老年学会 老年病専門医・指導医
日本血液学会 専門医・血液指導医
日本造血細胞移植学会 造血細胞移植認定医
日本血栓止血学会
日本免疫学会
大阪大学大学院招聘教員
医学博士