専攻医さんからのメッセージ
2018年度
● 縁あって当院で内科専攻医としてお世話になっております新宮と申します。当院は、特に内科に関して、ほぼ全ての診療科の医師が在籍しております。そのため、偏りなく、多種多様な疾患にふれ合うことができます。それと同時に、自身の専門分野以外の問題が生じた際に、常にプロフェッショナルの的確なご意見を賜ることが可能です。 私は腎臓内科を志しておりますが、専門科以外の視点からも症例を考察する能力を身につけたいと考えておりました。そこで、数ヶ月ごとに複数診療科をローテートする研修スケジュールを組み立て、申請致しました。ローテートする診療科各々でその科の専攻医として扱って頂き、経験を積ませて頂きました。初期研修医時代と異なり、限られた時間内に新規のプロブレムに対する回答を自分自身で見つけることの難しさを日々感じております。 とはいうものの、困惑した際には、度々上級医の先生方が一歩後ろに引いて的確なヒントを下さり、毎度感謝と申し訳なさを感じます。他の先生方に細かく目を配って頂き、ご指導賜れる環境はそう多くはないのではないでしょうか。皆様も是非当施設での研修を御検討ください。
● 私は初期研修の頃からお世話になって4年目になります。当院の最大の特徴は内科の全ての診療科が揃っていることです。診療科が揃っている病院は往々にして診療科間の垣根が高く、容易に相談できない場合も少なくありません。当院は規模が大きすぎず、当直対応中や合併症の多い入院患者などの相談に気さくに応じて下さる先生が多く、助かっています。 新しい内科専門医制度が施行され、初期臨床研修が終了しても症例集めを強制される制度となり、そもそも内科を専攻するのを辞めようと考えておられる初期研修医の先生もおられるかもしれません。しかし、その制度を逆手にとって自分が専門とする診療科以外を専攻医としてしっかりと勉強して、将来の専門の診療科で役立ててみてはいかがでしょうか。私自身いまは呼吸器内科ですが、専攻医1年目に消化器内科と腎臓内科を専攻医として5ヶ月間勉強させて頂いたおかげで、合併症を持った患者に対しても苦手意識を持つことなく診療し、専門科へのコンサルトが必要かどうかについても的確に判断できるようになったと感じております。 また、自身の専門分野で研修した場合は、専攻医が多すぎないので症例の取り合いになることもなく、学会発表や論文作成の指導を受けることも出来ます。 やる気に応じて自分の希望に添った研修が出来ると思います。一度見学にお越し下さい。