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院長挨拶

 当院は日本生命済生会の理念である「済生利民」(生命や生活を救済し人々のお役に立つこと) に基づき、ニッセイ予防医学センター、ニッセイ訪問看護ステーションとともに、病気の予防から、治療・在宅まで一貫した総合的医療サービスを提供しています。日本生命という企業によって設立された病院といえますが、他の企業立の病院と異なり、従業員・職員のためではなく、地域の皆様の健康を守ること、即ち地域・社会に対して貢献をすることを目的として医療活動を行ってまいりました。

 1931 年の開院時より「日生病院」の名称で地域の皆様に親しんでいただいておりましたが、2018 年に西区立売堀から同区江之子島に新築移転、これを機に「日本生命病院」と改称しました。新病院では、手術支援ロボットダヴィンチなど最新医療機器の導入、女性病棟の新設など、最新・最適でより安心・安全な医療を受けていただける体制を整え、現在 29 診療科・9 診療センター、病床数 350 を擁する大阪市西部地域の基幹病院となっています。

 2023 年 5 月に新型コロナウイルス感染症は 5 類に移行し、通常診療の一部に組み込まれました。しかし今後も、新たなコロナ変異株の出現や新興感染症の出現には備えておかねばなりません。また 2024 年元日には能登半島地震が発生し、医療機関も含めて甚大な被害が出ました。今後 30 年の間に南海トラフ地震が発生すると予想されており、災害時の医療体制も考えておく必要があります。一方で、がんや生活習慣病の医療は日進月歩で向上しており、診断や治療法が多様となっています。これら最新の診断・治療を導入し、患者さんそれぞれに最適な医療を提供したいと考えております。IT 化、DX 化など、診療情報の集約化・効率化にも取り組んでまいります。

 病院の課題は山積しており、職員の負担も増えてきています。医師については、2024 4 月より働き方改革がスタートしました。コメディカルの業務も標準化・効率化してゆかねばなりません。これら課題に対処しつつ、「済生利民」の実践を目指してまいります。引き続き日本生命病院へのご理解、ご支援、ご助言をお願い申し上げます。

2024年4月
公益財団法人日本生命済生会日本生命病院
院⾧ 笠山宗正

院長 立花 功(たちばな いさお)プロフィール

1986年大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院および日生病院にて臨床研修。1995年米国ハーバード大学医学部ダナファーバー癌研究所に留学。1998年より大阪大学医学部第三内科、同医学部附属病院呼吸器内科病院教授、同大学院医学系研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学准教授を歴任。2013年日生病院副院長兼総合内科部長を経て、2021年より現職。専門は呼吸器内科。