放射線診断・IVR科
概要
当院は放射線専門医とIVR専門医の修練施設に認定されており、放射線診断・IVR科では、各種画像診断、核医学診断、IVR(画像下に穿刺針や力テーテルを操る技術を利用して外科的手術をすることなく、治療する手技で、悪性腫瘍に対する動注や塞栓、出血に対する止血、血管閉塞に対する拡張・ステント留置、膿瘍や胆道閉塞に対する穿刺・ドレナージなど)を行っています。
新病院では以下の画像検査機器を備えています。
一般撮影装置2台、320列CT装置2台、MRI装置2台(3T、1.5T)、アンギオ装置2台、乳房撮影装置、PET/CT装置、X線TV撮影装置2台、骨塩定量検査装置、結石破砕装置、ガンマカメラ
特色・トピックス
- CT・MRIの各2台体制
- 最新鋭の機器を導入して診断精度の向上とともに、機器を増やすことで検査待ちの解消を図ります。ワークステーションを駆使して、収集した画像データを加工して分かり易い3次元画像を提供します。とくに、血管、気管、消化管の診断能力の向上が期待されます。
- PET/CTの導入
- 骨シンチや脳血流シンチなどの既存の核医学検査に、PET/CTが加わりました。
PET/CTは、癌の進展度診断や再発の早期診断に有効とされているほか、将来的に認知症の評価ツールとなることが期待されています。PET診療の専門医を招聘して診療に臨みます。 - IVRの充実
- アンギオ装置、透視台、CT、USを用いた画像ガイド下に、血管領域・非血管領域の各種IVRを施行します。時間外の緊急IVR適応症例(消化管や気道の出血、産科出血、臓器損傷など)にもスタッフがオンコール体制で対応します。
主な検査と治療
- 各種画像検査
- 単純X線診断、CT、MRI、消化管造影、乳房撮影、排池性尿路造影、骨塩定量、血管造影など
- 核医学検査
- 骨・腫瘍・脳血流・甲状腺・肺血流・肺換気・腎など各種シンチグラフィー
- IVR(画像下治療)
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- 血管系
- TACE/TAI(肝細胞癌)、TAE(喀血、消化管出血、産科出血、子宮筋腫、脾破裂など)、B-RTO(静脈瘤)、静脈採血(副腎腫瘍・膵ラ氏島腫瘍)、PTA(透析シャント、下肢動脈)など
- 非血管系
- 穿刺・ドレナージ(嚢胞、膿瘍、胆道閉塞)、ステント留置、US/CT/透視下生検(腫瘤)など
検査数実績
一般撮影 | 30,474件 |
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CT | 15,002件 |
MRI | 7,068件 |
ポータブル撮影 | 3,680件 |
MMG | 1,295件 |
手術室撮影 | 1,157件 |
RI | 923件 |
造影検査 | 775件 |
心カテ・PCI | 626件 |
PET/CT | 421件 |
リニアック(新患) | 187件 |
血管造影・IVR | 137件 |