呼吸器・免疫内科
初診患者さんで紹介状をお持ちでない内科受診希望の方や、診療科を明確に出来ない症状をお持ちの方につきましては、原則「内科初診外来」での診察となります。
2020年4月1日より、初診は午前診察(受付8:30~11:30)のみとなります。(但し、紹介状持参の方は午後診察が可能な診療科もございます。詳しくはお問い合わせください。)
概要
「呼吸器・免疫内科」は、呼吸器内科と免疫内科の診療を行います。
呼吸器内科では、肺癌・呼吸器感染症・気管支喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)・間質性肺炎・気胸や胸膜疾患など多岐にわたる疾患が診療対象になります。特に肺悪性腫瘍に対しての治療体勢は充実しており、従来の抗がん剤治療に加え、免疫チェックポイント阻害剤などの分子標的治療薬も積極的に行っています。
免疫内科は、「膠原病」と呼ばれる疾患グループを取扱います。膠原病とは本来ウイルスや細菌など外敵から身体を守るべく備わっている「免疫機能」が、何らかの理由により自分の身体を攻撃してしまうために起こる疾患の総称で、様々な疾患が含まれます(下記参照)。例えば、関節リウマチでは「自分の免疫機能」が「自分の関節」を攻撃するために関節のこわばりや関節炎(関節が痛く腫れる)などが起こります。しかしながら免疫機能は全身に備わっており、全身のあらゆる臓器が炎症のターゲットになり得ます。そのため各専門領域の診療科と連携しつつ診断・治療を行います。
特色・トピックス
主な対象疾患
呼吸器内科分野
- 肺がん
- 胸膜中皮腫
- 特発性間質性肺炎
- 膠原病合併間質性肺炎
- 薬剤性間質性肺炎
- 細菌性肺炎
- 非定型肺炎
- 肺抗酸菌感染症
- 気管支喘息
- 咳喘息
- 真菌症
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 肺サルコイドーシス
- 急性呼吸促迫症候群(ARDS)
- 気胸
- 肺血栓塞栓症
免疫内科分野
- 関節リウマチ(RA)
- 全身性エリテマトーデス(SLE)
- 全身性強皮症(SSc)
- シェーグレン症候群(SjS)
- 多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM)
- 混合性結合組織病(MCTD)
- 血管炎症候群(結節性多発動脈炎、側頭血管炎、高安動脈炎、ANCA関連血管炎、IgA血管炎など)
- 成人発症Still病(AOSD)
- ベーチェット病(BD)
- リウマチ性多発筋痛症(PMR)
- RS3PE症候群
- グッドパスチャー症候群
- 脊椎関節症(強直性脊椎炎、SAPHO症候群)
- サルコイドーシス
- 自己炎症性症候群(家族性地中海熱など)
- IgG4関連疾患(IgG4-RD)
- キャッスルマン病
- 再発性多発軟骨炎(RP)
主な検査と治療
呼吸器内科分野
- 気管支鏡検査
肺がんの(分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬を含む)薬物治療・放射線治療・緩和治療。端息患者に対する患者指導と治療。 - 肺炎の診断と治療
- 間質性肺炎の診断と治療
- 気管支喘息患者に対する患者指導と治療
- COPDの診断と治療
免疫内科分野
- 膠原病の検査(診断)
- 膠原病の治療
- 「自分を攻撃している免疫機能を抑える」ことが治療の中心になります。そのために免疫を抑制する薬を用いた治療を行います。病状により内服、注射、点滴と方法は様々です。しかしながら免疫抑制治療では、病気を引き起こす「悪い免疫機能」だけでなく、外的から身を守る「良い免疫機能」も同時に抑制してしまいます。そのため、感染症に罹りやすくなるなど、様々な副作用が起こる可能性があります。予防できる副作用は前もって予防し、予防できないものは定期的なチェックで早期に発見し、症状に応じて治療します。
入院患者の主な疾病
気管支および肺の悪性新生物 | 649件 |
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肺炎、病原体不詳 | 89件 |
その他の間質性肺疾患 | 58件 |
全身性結合組織疾患 | 49件 |
肺および縦隔の腫瘍 | 16件 |
その他の慢性閉塞性肺疾患 | 14件 |
気胸 | 13件 |
その他の外的因子による呼吸器病態 | 13件 |
他に分類される疾患における呼吸器障害 | 12件 |
その他の非結核性抗酸菌による感染症 | 12件 |