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腎臓内科

初診患者さんで紹介状をお持ちでない内科受診希望の方や、診療科を明確に出来ない症状をお持ちの方につきましては、原則「内科初診外来」での診察となります。

2020年4月1日より、初診は午前診察(受付8:30~11:30)のみとなります。(但し、紹介状持参の方は午後診察が可能な診療科もございます。詳しくはお問い合わせください。)

概要

あらゆる腎疾患に対応
血尿・蛋白尿、軽度~高度な腎機能低下、ネフローゼ、膠原病・血管炎、糖尿病による腎臓病、緊急透析、水・電解質異常、多発性嚢胞腎に対するトルバプタン治療など、腎臓に関する疾患に対し幅広く対応しています。
糖尿病性腎臓病(腎症)に対応
早期から末期まであらゆるステージに対応しています。持続血糖モニタリングシステムを用いた血糖管理、インスリン導入も積極的に行っています。
透析合併症に対応
透析ベッド数の増加に伴い、透析患者さんの循環器系合併症や感染症に対する対応ができるようになりました。緊急時には可能な限り受け入れをさせていただきます。血管アクセス(シャント)合併症にも適時対応しています。腹膜透析も積極的に導入しています。
治療抵抗性高血圧症に対応
特に若年の高血圧症例や治療抵抗性高血圧は、2次性高血圧症の除外とともに合併症の抑制が重要です。24時間携帯型血圧計を用いたテーラーメイドの降圧治療も行っています。
慢性腎不全の病診連携
慢性腎不全患者には、浮腫、高血圧、アシドーシス、カルシウム・リンの異常(CKD-MBD)、腎性貧血などが生じ、治療は複雑です。連携診療により患者さんの健康寿命延伸に努めさせていただきます。
電解質異常への対応
カリウム異常、ナトリウム異常、カルシウム異常など、電解質異常は腎臓内科の専門分野です。緊急時の対応も行っております。

CKD計算ツール(外部リンク)

CKDとは「Chronic Kidney Disease (慢性腎臓病)」の略で、慢性に経過するすべての腎臓病を指します。ここでは、血液透析(HD)管理の指標、腹膜透析(PD)効率の指標、eGFRなどCKDに関する計算ができます。

適正HD指標の計算 Kt/V、nPCRなど
Kt/V, nPCRなど血液透析(HD)管理の指標を計算します。
在宅HD指標の計算 std Kt/V、HDP
在宅透析(HHD)など長時間や頻回透析の管理の指標を計算します。
PD効率の計算 weekly Kt/V、weekly Ccr
腹膜透析(PD)効率の指標を一日の総排液量と尿量、その内容から計算します。
推算糸球体濾過量(eGFR)計算、CKD重症度分類、Cockcroft-Gault式のCcr
年齢、性別、血清クレアチニン(Cr)値、シスタチンC値からeGFRを計算、尿タンパク量(糖尿病のかたは尿アルブミン量)と併せてCKDを分類します。
24時間蓄尿による尿蛋白定量、Ccr、蛋白摂取量、塩分摂取量計算
24時間蓄尿の結果から尿中の蛋白排泄量、クレアチニンクリアランス(Ccr)、蛋白摂取量、塩分摂取量などを計算します。

特色・トピックス

健康寿命を延ばすために、「腎臓病のトータルケア」を患者さんに提供することを目標にしています。些細と思われる問題から救急対応まで、できる限り対応いたしますので、お気軽にご相談いただければ幸いです。

主な対象疾患

健診異常
高血圧、血尿、蛋白尿、腎機能低下など
腎疾患
慢性糸球体腎炎、多発性嚢胞腎、腎硬化症、糖尿病性腎臓病、虚血性腎症多発性嚢胞腎
膠原病・血管炎
ANCA関連血管炎、全身性エリテマトーデスなど
糖尿病
全てのステージ(Ⅰ型糖尿病を含む)
高血圧症
2次性高血圧症、治療抵抗性高血圧症

主な検査と治療

  • 腎生検
  • 血液透析・腹膜透析
  • 携帯型血圧計による24時間の血圧変動評価
  • 多発性嚢胞腎に対するトルバプタン治療

入院患者の主な疾病

2019年1月~12月(12ヵ月間)
慢性腎不全 43件
心臓および血管のプロステーシス、挿入物および移植片の合併症 29件
慢性腎炎症候群 21件
糖尿病性腎症 11件
反復性および持続性血尿 10件
肺炎(誤嚥性肺炎を含む) 9件
心不全 7件
急性腎不全 7件
嚢胞性腎疾患 7件
ネフローゼ症候群 6件

尿路系のその他の障害

6件
Ⅱ型糖尿病 5件
全身性結合組織疾患 5件
その他の胃腸炎および大腸炎、感染症および詳細不明の原因によるもの 4件
詳細不明の腎炎症候群 4件
急性腎盂腎炎 4件